はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

"太陽からの一方的贈与"

今日、本をよんでいて(コロナ後の世界)

中島岳志さんが

"一汁一菜のコスモロジー"というテーマで

土井善晴さんのことを書いていて、とても心動かされた。


"土井の根底にあるのは、太陽からの贈与という観念である。食材はすべて「お天道様からいただいたもの」である。食事は太陽からの贈与を受け取る瞬間である。

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私たちは、太陽からの一方的贈与がなければ生きて行くことが出来ない。にもかかわらず、私たちは自分たちの努力によって生きていると勘違いしている。自分の力への過信が蔓延している。そこに「お天道様を心に(いつもは) 置くことができなくなった私たち」が存在する。

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土井の願いは、料理と食事の時間を取り戻すことで、自然との関係性を取り戻すことに帰結する。人間の思い上がりや計らいを諌め、「お天道様からの恵み」に謙虚になること。力ずくの料理を止めて、素材を整えることに専念すること。混ぜすぎない。味付けしすぎない。計りすぎない。自分の賢しらな考えよりも、自然の力と歴史の力に委ねること。そんな料理の時間を取り戻すことで、心の平穏を回復することが重要だと、土井は言う。"



なんかいいなあ!と思った。

前、ゴーヤチャンプルーを作るとき、

ネットで土井さんのレシピを見て気に入ったんだ。ほんとに混ぜ過ぎない!そうか!

と感心しながら作った。

素材が活き活きして出来上がった^_^


なんか、私みたいな料理苦手意識強いものも、

素材と対話して、シンプルでいい、簡素でいい。自分なりのやり方で作っていけばいいんだなあと

思わせてくれたんだ。