〈庭のヤマボウシ、赤い実がいっぱい〉
オットクンが二階からにっこりしながら降りて来て、言うには
「ヤマボウシの赤い実は滋養があるらしい、ザラザラした食感があり甘いんだって」
インターネットで調べたのかな。
するとしばらくして、庭に出て赤い実を5個ほど採ってきて、台所で洗ってる。
えっ、本当にたべるの?
私も半個だけ試してみよ。
ふむ、淡い甘さ、梨みたい。
でもいらないよ!
オットクンの方はうんうん、まあまあ食べられる、と言って残さず食べちゃった。
さすが鳥取山奥育ち^_^
だってほおずきもうまいうまいと食べたんだよ。変な人だなぁ(*⁰▿⁰*)
今頃ふるさとの山の中では
あの甘酸っぱいナツハゼ?が紫色に熟れて枝にたくさんぶら下がってるだろうなぁ!
きょうだい新聞の話を1番上の姉に電話で伝えると、
まあぁ!
えーっ?そう!
うん、書いてみるわ〜!
と弾んだ声が返ってきて嬉しくなった。
大姉ねえちゃんは、兄姉交替で母の介護にかかりきりになっているとき、たくさんの短歌を作っていたのをきみたんから聞いていた。
また学生時代は油絵を描いてたらしい。
きょうだい新聞、おもしろくなってきた。
夜、湯船に浸かって、新聞のことを考えていると顔がにやにやしてくるのがわかった。
きょうだいみんな年を重ね、だれもどこかを痛めたり、悪くしたりしてるけど。
ごちゃごちゃ団子のように育った、またいろいろとややこしい家族の問題もいっぱいあったあのふるさとの日々を
それぞれにちゃんと抱えて生きてきてるんだね。