はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

柿こいし・・

nojimoe2015-12-18

Hさんのお通夜に行った。
小ホールの清潔な優しい花々に飾られた祭壇で
Hさんがにっこり笑いかけていた。
彼は、絵本の読み聞かせ以外に俳句の会、歴史ガイド、地域の福祉活動等など、多岐に渡って活躍されていた。
そんな関係の参列者で席がうまっていた。
わたしたちのグループも半数以上が集まっていた。


「柿こいし、剥いてくれればすぐ食べる」
Hさんの詠んだ俳句が紹介されて、お通夜が始まった。
会場にふわりとした微笑みのような柔らかなムードが漂った(ような気がした)
三年前にHさんより先に亡くなられた奥さんを想って詠まれたんだなあと思った。
「寂しいですわ〜、会いたいですわ〜」
と言ってたね、Hさん!
Hさんのお顔と対面した。凛々しい美しい姿だった。


お通夜が終わってから、
寒い小ホールの入り口付近にわたしたちグループの人がぐるりと円陣を組むように自然に集まってきて、
あれやこれやのHさんの思い出話をした。

寒い中、立ち去り難く・・・
彼がどんなに強い人だったか、
どんなに子どもたちを愛してたか、
どんなに熱心に読み聞かせをしていたか、
彼の奇妙なところ、愉快なところを話して
笑ったり、しんみりしたり、感心したり
そしてみんなが彼に感謝していた。


Hさんと出逢って本当によかった。
みんながそう思っていた。