はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

読むことと、書くこと

この前の私たちの読書会は、いつもとちがってめちゃ盛りだくさん。
それは、一冊の課題図書をめぐる読書会以外に、
次号同人誌に載せるメンバー各人の作品原稿を合評するという内容があり、またこれまでに合評済ませた作品で冊子の形式に刷り上がったものを、互いに校正し合うという三つのことがあったからだ。
いつもより一時間早く集まり、午前11時からまず校正を始め、
その後昼食をわいわいといっしょにとり、
そのあと「きみが住む星」(池澤夏樹)の読書会。
続いて、メンバーがそれぞれ書いてきたエッセイや短編小説?の合評を5時半ごろまでかかってやった。全然時間が足りなかった。
大体「こんどこそ締切を守らないと罰金です」というメンバーのいつものオドシがあるまで、みんななかなか自分の作品を書いてこないから(汗)、この罰金を課される期限内であるその日に作品が殺到したのだ。
まっ、私たちにとってはいつものことなんだけれどね。

読書会はそれなりに面白くて、色々な意見が出た。(わたしは今回の本をあまりおもしろがれなかったんだけど)
ところが、その後の、みんながいっせいに書いてきた原稿をゆっくり合評する時間がとれない。
まず、原稿の作者に声に出して読んでもらうが、吟味するほどの時間的余裕がなくて、ただ次々と作品を聞きつづけるということになってしまう。


今日、仲間の人の書いた原稿を、もう一度ゆっくり一枚一枚読んでいった。その人の顔を思い浮かべ、その人が自分の言葉で語るその人自身の「生きてきた物語、生きている物語」を、ひとつひとつ味わって、わたしはなんだかじんわりと満たされた。
こんなふうに自分の物語を互いに(それはほんの一部であっても)共有できることは、おもしろいことだなあと思う。