はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

“おやすみ”のまえに

nojimoe2015-04-06

ちっちゃなYちゃんが昨日パパママの待つ家に帰った。


Yちゃんがじじばばの家にきている時は、いつも風呂上りのほかほかの身体をお布団に入れて、おやすみまえの絵本タイム。
図書館から借りてきたのや、ばばの家の本棚から抜き出してきた絵本たちを「読んで!」と催促する。
帰る前の日は
「たんぽぽ」「にじいろのさかな」「きかんしゃやえもん」「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」を持ってきた。
六才になったばかりのYちゃん、前に読んでもらった本の中にお気に入りがある。
しかし、前とは読み方がちがってくるのがおもしろい。
「にじいろ・・」はかっこイイから読んでと言ってたが、
「なんでみんなにきれいなウロコあげちゃったの?ぼくならあげない。ちょっとまって、裏を見て見よう」
裏表紙を見て、
「あっ、もとのきれいなウロコになってるよ」
わたし「そうか、また生えてきたのかな」
「うん、よかった」
結末が不満で、続きを裏表紙の絵に求めたんだな。
「・・やえもん」や「・・ちゅうちゅう」は細部まで楽しんでお話に入り込んでいる。絵本にはパパの名前が書いてあるのを見つけてよろこんでいる。超ロングセラーの楽しい絵本たちだ。
もう遅いから寝てほしかったけど、せがまれて作り話をきかせることにした。


・・・Yちゃんがついこの前卒園した幼稚園の、滑り台さんとブランコさんが、Yちゃんの思い出を話している。そこへどんぐりさんがコロコロ転げてきて、仲間に入る。
どんぐりさんはYちゃんのポケットから転がり落ちたどんぐりさんだった。どんぐりさんはここに根をおろして大きくなって、また小学生になったYちゃんに会いたい、Yちゃんはここに来てくれるかなあ?と言う。滑り台さんたちも同じ思いだ。
・・寝ながら聞いていたYちゃんは、
「行くよ!」と言った。
「ぼく、ポケットから、どんぐり落としたんかなあ?」
そのつぶやきぶりを聞いて、何だかわたしの胸の中が熱くなった。
その後、あっという間にYちゃんは寝息を立てて寝てしまった。
入学前の、柔らかなこころのふくらみに、その後ずっとゆさぶられていたよ。