はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

影法師みたいな人に

鳥取からきた白いスミレ

「僕は影法師みたいな人に介護されたい、ずっと一緒にいてくれる人、あと空気の様にいてくれるのは素敵だなあと思います・・・」


この言葉を聞いてはっとした。
それは、知り合いの人が働いているNPO法人(障害者介護に関わる)の機関誌に載っていた「利用者に望まれるヘルパーとは?」というテーマにたいして述べていたある人の文章の中にあった。
その人は、
「まず、基本のところは、技術の話じゃなくて、自分はどんなヘルパーさんに介護されたいか、ということです」
というようなところから、その言葉が出てきた。そして、
「存在感が強い介護者って自分が介護使う時にしんどいやろなって、友達やったらいいんですけど、“友達みたいなもんやんな”っていい感じにみえる介護者の人もいてますけど、ぼくが障害者やったらしんどいかなぁって思うこともあります・・・」
と文章は続いていく。


後で思ったことだけど、このことって、なんだか絵本の「読み聞かせ」をする人にたいしてもどこかがピタッとくるような気がした。
「絵本」が主人公で、読む人は影法師みたいなものじゃないかなあ。読む人の存在感というかアクのようなものが強すぎると、また絵本と自分を馴れ合わせすぎると、絵本と子どもたちの関係が微妙に変わって行くような、そんな気がした。
まあ、いろんな読み方があってもいいと思うけれども。
わたしのようなどこかに「イケイケ」的なものを潜ませているものは、自制して、ブレーキをかけて、ちょうどいい加減になるのかもしれない。
いい文章に出会ったな。

<写真・・・鳥取のお義姉さんところからやってきた白い元気なスミレ>