「ねえ、ホタル見にいこうよ」
「うん」
と、夕食後一気に話がまとまった。
家を出て、坂道を少し下ると、
田植えの終わった水田が農道に沿ってずうっと続いていて、
農道の反対側には小さな川が流れている。
２年前にたくさん見つけた場所まで行ってみるが、
それらしい光りは皆目見つけられない。
「あっ、いるいる」とオットクン。
川沿いのガードレールに一匹の小さなホタルがピーカピーカと光っていた！
「わあ」と喜んでいるとそのホタルがひゅ〜と飛んで、
わたしのズボンにとまった♪
オットクンが携帯のカメラを近づけたけど、
（カメラはダメ）と、すう〜と飛んで行ってしまった。
・・でも大丈夫！仲間がいるからもうちょっとこっちに見においでよ・・・
わたしのズボンにとまったホタルは、あきらめて帰ろうとしていたわたしたちを、
そう言って案内してくれたみたいだった。
そして、そう数は多くはないけど、今年も拾数匹のホタルたちに出会えたんだ。
川の上をすう〜い。川岸でひーかひーか。草むらでピカッピカッ。
時間が遅かったからかな？舞い飛ぶような姿ではなかったけれど、
出会えてよかったな。
＜写真＞お義兄さんのしょうちゃんにもらったサツキ
今度咲いたのはきれいなピンクだ。
