はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

カミュの"ペスト" 読みました。

すごい作品でした。

圧倒されて。 


静かな語り方なのに

わからないところ ややこしいところもいっぱいあるのに

惹きつけられて、読み止めることは できない。


"ペスト"を読んでいるときに

私の若い時、同じように

わからないところを読みとばしながら

強く心をつかまれ、ゆさゆさ揺さぶられて読んでいた小説、その感覚(デジャヴ?)が浮かんできた。

それは

ドストエフスキーの作品、カラマーゾフの兄弟を読んでいる時の感覚だ

それに似ているなと思った。


ちょっとずつ読んできて、昨日凄い勢いで後半をいっきに読み終えた。


今日

きのう読み終えた本から たちのぼってくる哀しい気配に取り囲まれて朝をむかえ  

そのことにおどろいた。


けれども登場人物"リウ"と  友人"タルー"との

夜の海でのひとときを

想うと

私の中に、ほっと安堵する笑みが浮かんできたから

またおどろいた。


本当に

生きるっていうことを

本全部で

現してくれている。


リウのお母さんの姿も、私の中に刻まれてる。