少ししゃがんで、エゴの木を見上げる。
みごとだ、みとれるよ。
エゴの木は、葉を落として、
すぐ次のことを思っている。
植物って、この頃私の心の間近に感じる。
坂口恭平さんの"土になる"を読んでいるからかな。
小さな庭の植物の、
あれもこれも。
今まさに、黄色や朱色の実をつけている千両たちも、
葉をはらはら落としているもみじやヤマボウシも。
芽をグググッと出してきた水仙、
ふかふか土の中で、じっと球根として今を生きてるチューリップたち。
姿を消したと思ったら、種として土に混じり込んであっちやこっちに命を引き継いでいく松葉ボタン。
みんな次のことを思っている。
人も植物と同じだね。猫も虫も^_^
〈小さい萌ちゃんの遊び〉その3"山のズリ遊び"
すぐ登れる小山は、いくつかあったよ。
天狗山と言われる山は15分か20分くらいでてっぺんに着く。にいちゃんやひろっちゃん、ひさおちゃんたちと木々をくぐりぬけてかなり険しいところもある山道をあがっていく。
てっぺんには大きなズリ(土がむき出しで坂になってるところ。広~い土の滑り台みたいな^_^)が広がっていて、素晴らしい遊び場。着いた時はいつもわくわくした。
たったったっと駆け上ったり、途中からすべり落ちたり、もう愉しいのなんの。
滑り降りるスピードがすごい、走りおりるのがスリル満点。休まず、一気にてっぺんまで上がれたら爽快!
他の山にもあちこち登って、松などに宿っている"みどり"(ヤドリギの実のこと)を見つけて採る。高い松の木に"みどり"がある時はにいちゃんが登って大きな枝を採ってきてくれた。木登りうまいなぁといつも感心してたよ。
その"みどり"の実をいくつかクチャクチャ噛んでいると、チューインガムのようになるんだ。
たいして美味しくもないのに、チューインガムにするのが面白かった^_^