はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

四国へ

祖谷渓谷の途中、おにぎりを食べたとこ

日曜朝からオットクンと2泊三日の四国車旅に行ってきた。
まずしまなみ海道へ。いくつもの島を次々経由して、サイクリングの若者とすれ違いながら今治へ。
今回の旅もまた、なぜか城を巡る旅みたいになっちゃった。
一日目に今治城松山城、三日目には丸亀城という具合に。たくさんお城があるんだね、四国って。
海に近い今治城は堀に海の水を引き込んでたんだ。
おじさんが紙芝居の舞台をよっこらしょっと運んで城へと上っていた。この城を作ったという藤堂高虎の紙芝居。
「後で見てね」と声をかけられ、見たいなあって思ったけれど、
城内の展示物をゆっくり見てまた天守からの瀬戸の海に見とれていて、時間がなくなり、おじさんの拍子木の音を聞きながら素通りした。
松山城は山の上、まずリフトで近くまであがる。
それから「坂の上の雲」(ドラマ)でみた石垣の道をたどり、立派な門をいくつかくぐる。
松山城天守は三層それぞれの破風が素敵であちこちの場所から眺めた。
天守からは松山の町が360度見渡せ、歴史ある街の豊かな広がりにびっくりする。
丸亀城は日本一高いという石垣が出迎える。すうっと空に昇っていくみたいにゆっくりまあるく傾斜していく様子が美しい。
三つの城からの眺めはどれも瀬戸内の海が見渡せて、
それぞれに味わいが違ってよかった。


二日目は祖谷渓谷だ!大歩危小歩危、祖谷のかずら橋あたりはわたしにとって、この旅一番に行きたいところだった。
そんな名所よりも渓谷自体に吸いこまれる。私たちをすっぽりと取り囲む祖谷の高い山々は白い雲を山腹のあちこちからふうと吐きだしている。
渓はもう、深く深く切り込み、底の底に清らかな水色の渓川、白いしぶき、わああと感嘆の声ばかり上げてしまう。
車一台がやっと、片側はぞっとする深さの谷底。
オットクンはそれでも楽しそうにスリル満点の渓路を運転していく。
途中で何度も車を停め、その景色のただなかで深く呼吸した。
ところどころ山の上の上まで家々があって、そこで暮らしている人の日常を思ってびっくりするばかりだ。


迷いつつ霧の中、讃岐五色台の宿にやっとこさで到着。
三日目、「金毘羅さんに行く」と言い出したのはわたし。
オットクンはわたしが大丈夫か心配していた。
とにかくすごく長い階段をあがらなきゃ本宮には行けない。
でもなんだか普通に登っていけそうな気がした。
なんてことはない、行けるさって根拠なしに思った。
年配者もたくさんチャレンジしてるんだものね。
讃岐うどんも食べたし、大丈夫。
あわてず、ゆっくり、何度も休みながら、周りの風景や、人々の階段上りの様子を見て楽しみながら、本宮にたどりついた。
両手を挙げて笑っちゃった。登山した気分!
Yちゃん一家にとお守りを一つ、手に入れる。
(帰った翌日、かなりの疲れと鈍い腰痛が来た、むむむ)


瀬戸大橋を渡る途中、与島パーキングで夕焼けの橋の威風と船の行きかう瀬戸内海を見て、仮眠をとりゆっくり休憩。
三日目の真夜中、トラックでいっぱいの高速道路を緊張しつつ駆け抜けて、無事に家に帰り着いた。


心身に自信のつくおもしろい旅だった。

<写真・・・祖谷渓谷 ここでおにぎりとみかん>