朝起きた時に、さっき見ていた夢の不思議さに
驚いたり、じわっと感激したりすることがある。
いったい夢ってなんなのだろう。
きのうの夢は、教師時代の先輩が突然登場したので本当に(起き出してから)おどろいた。
その先輩はすでに定年を迎え、後もずっと教育の仕事に関わり続けていた男性だ。その人がわたしにこう言ったんだ。
「ぼくは何だかＮちゃんのことが今気になって気になってしょうがないんや」
知的障害と左半身に麻痺があるＮちゃん(私が数年担任していた)が気になると言ってたんだ。すると、かなりゴージャス、奇抜かつユニークでかわいらしい髪型をしたちょっとふとっちょのＮちゃんが体を揺らしてわたしたちの所にやってきた。
先輩の方に向かってよいしょと腰を下ろしたＮちゃんの後ろにわたしは彼女を抱え込むように足を広げて座った。
Ｎちゃんの派手な髪型の一本一本をわたしは心底愛おしくなでていたんだ。
まったく不思議な夢だなあ！
あの先輩はＮちゃんを知らないし、わたしはＮちゃんをそんなにうまく教師として遇することができなかったという少し悔いも残っていたし。
でもこんな夢を見て嬉しかった。じわっと励まされる不思議な夢だった。
もしかしたらきのう寝る前に「レキシントンの幽霊」(次回読書会の課題本)を読んでいたからじゃないかなあと思う。
