はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

自分のことばで

つるばらだけどミニミニ

「詩とことば」という文庫本を読んだ。
詩のことを、
わたしたち普通の庶民にもわかりやすいようなことばで、
なんだか街のカルチャーセンターかなんかで講義を受けているみたいな
きどらない普段着のようなことばで、
でもどこか、
キッと、皮膚に沁み込んでくるみたいな
いつまでも忘れないで胸に残っていくだろうなというものを、
渡してくれた気持ちがする。


この人は全然飾らないことばを使って、
でもそれはちゃんと自分自身のことばで、
わたしに話してくれているんだと思った。
文学の本なのに、
なんて素朴なありようだろう。
それがこの人のいう「詩」に通じると思った。
なんかふるさとのたんぼを
ぽたぽた落ちる汗をふきながら耕している親密なだれかのことばのようだ。