長くねむれずにいて、
ふと、浮かんだあの人の笑顔。
その人は、もう施設暮らしで、車椅子の生活。103才?だったかな。
彼女の顔は輝いていて、
もう、それは神でした。
(だれかに似てると思ったら、私の学生時代の友達Donちゃんの雰囲気!)
戦災孤児を取材したテレビ番組で彼女を見ました。
ある戦災孤児の女性Hさん(83才)が、70才になってから、自らの体験を紙芝居に描き始めたこと。また他の孤児だった方からもその体験を聴き、それを紙芝居にしていったこと。その方が今103才の柔和な面ざしのその人に出会います。
東京大空襲で、夫と、背中におぶっていた赤ちゃんを亡くした若いお母さんが、その人です。
彼女はその後、孤児たちを収容した保護施設に就職して、それ以来500人もの孤児たちを優しくふところに包みこむように育ててきました。
夫を自らの手で荼毘に付し、実家に報告、義理の母から、あなたが生きていてくれて良かったと迎えられ、初めて涙を流したといいます。
亡くなった娘が、孤児になってしまった子どもたちを世話してあげてと言うからと、彼女は施設の子どもたちを愛情いっぱいに、(決して甘くなく)育てます。
その人の生きてきた道を83才のHさんが絵本にしていきました。
テレビでは、Hさんが、出来上がった絵本をその人に見てもらうところが、
また世話をしてきた教え子?さんがその人を訪問するところが映し出されていました。
あんな輝く顔には、誰もなれない!
と私は思いました。
眠れない夜に彼女の柔和な微笑みに出会って、喜びが広がりました。
それからも上手く眠れなかったけど、幸せな気持ちは続きました。