髪をカットしにショッピングセンター近くの美容室に行くと、先客がいっぱい。
予約して、待ち時間に本屋に寄って若い作者の"強運の持ち主"という文庫本を買った。
本屋を出てエスカレーターを降りると、降り口のすぐ手前で、元英語サークル仲間のJさんがショップのレジの方を見て立っていた。
横顔でJさんだと確信して、私はJさんの前ににゅっと顔を出した。買い物中の奥さんを待ってたJさんが、ちょっと仰け反って笑った。
私は"強運の持ち主!"
私はJさんにずっと会いたかった。
落語好きでさりげないユーモアをホイと投げかけ場を和ませるJさんは、サークルのみんなに好かれていた。彼にもらった朱色の実がなる千両は、(切り花でもらったのが)鉢植えで勢いよくぐんぐん育って、今年も、ちっちゃな薄黄色の花をたくさんつけている。
昨日も今朝もその千両を覗きこんで次の食事会に参加してほしいなと千両に話しかけていたんだ。
サークル復帰は無理みたいだったけど、夏休み前の食事会には来てくれる!
家に帰る時、きれいな空を見上げて
私は、"強運の持ち主"と思ったよ。