はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

本を読んで

nojimoe2015-04-21

一カ月ほど前、近くのショッピングモールの本屋さんで、森さんの「すべての戦争は・・・」という本が平積みになっているのを見つけた。他にも今の不穏な時代をあらわすような本がたくさん目に付きやすいところに並んでいた。
その森さんの本を読んでいて、ここ数日、なんともいいようがないもやもやとしたものに取り囲まれている。
今現にある、解決からは程遠い社会的な(世界規模の)問題を、いくつもいくつも目の前に差し出されて・・・。


森さんは、どこかあの“ミミズくん”と闘う“かえるくん“を思わせる。
また“かえるくん”を応援する“片桐さん”みたいでもあるし。
また森さんの分身の緑川は、“多崎つくる・・”にでてくるあの謎の
(小さな袋を持った)ピアノを弾く“緑川”にも思えてきた。


森さんが、これらのひとつひとつのことを、森さん個人の見方で捉える。
(森さんは視座ということばとともに“視差”という言葉を使う。わたしは初めあれっ字が間違っているって思ったけど、それを使い分けているのがわかった。そういえば彼はいつも一面からだけのものの見方をしていない。反対側にいるようにみえる、またとんでもない悪のようにみえる「一人」の人の感じ方や考え方を自分でできるだけわかろうとし、なんとか相手の素の姿を受け止めて、なにか出口に行きつく糸口を探しているようだと思う)


個人として自分はこう感じ、こう考える、表現行為従事者としてこれからカメラを手にし、映画を撮りに行くと、この本の最後あたりで森さんは言った。


この本をめぐって読書会の人たちと、チューターのわたしは何を話せるだろう。他の人たちの多様な感想や思いを聞けるのが、なによりなことだ。
〈写真・・・リーフレタスおいしいよ〉