バスを早めにおりて、おかきさんの家まで15分くらい田舎道をてくてく歩いていった。ひとりでまずこの道を歩くってことがわたしの習慣。川沿いにくると大きなトンビが向こうからわたしの頭上にやってきて、くるうりと大きく輪をかいている。おっと、あしもとに冬眠前の茶色のヘビがカサカサと草むらを這い、川の方へおりて行く。いつもこんな出会いがあってなんとも嬉しい。
読書会が“秋色自然の中のバーベキュー例会”ということでか？
バーベキューの火おこし名人のサムライさんと彼のおくさんが久しぶりに参加されて和やかさがひときわ増した。
サムライさんはみんなの期待にばっちり応えてくれるし、おくさんの野菜下ごしらえ作業の「縁の下の力持ち」的すばやい動きにぼうっとみとれていた。
13人もの仲間と、おかきさん（アーティスト・詩人）の田舎の家で読書会の予定だけど、まずバーベキュー♪そして柿採り、柚子採り、
あかきさん、いつもありがとう！
読書会は、「想像ラジオ」を巡ってだ。
そしてわたしの自己コントロールが一時的に破綻をきたした・・。むむ。順に感想を述べあってわたしの番になった。
二度読んで、初めは気づかなかったこの本の色々なことが分かったような気がしていたので、話したいことをささっとメモしていて、クールに（理性モードすぎないか？と自分で思うくらい）話すつもりだった。
でも途中でへんなことになっていく。声がつまって涙までにじり上がってきた。なんだ、これっ？自分が理性と感情の両方に分かれ、ややこしいことになった。サムライさんがちゃちゃを入れてくれて、すっとその感情が奥に引っ込んで行ったからよかったけど。
思いがけない自分のコントロール不足に少し振り回されてしまった。
後から思うと、多分この本は、わたしの理性と感情の両方を揺さぶって行ったんだろう、そう思った。
〈写真・・・読書会の帰りに兄の家に寄り、パンジーとビオラの苗・この干し柿♪・掘り立てズイキイモ・白菜・大根・蕪をもらった。ありがたいな！〉
