ブックスタートのお手伝いに行った。赤ちゃんの９か月検診に合わせて、絵本との出会いをつくろうと企画された催し。
二人のメンバーとともに、赤ちゃんのかわいらしいしぐさや微笑みに囲まれて、絵本を読んであげたり、お母さんに紹介したりしていた。
検診の中ほどで、赤ちゃんの来ない時間帯があって、
そのとき、絵本を紹介するソフトマットのところには、一人の若いお父さんと３才くらいの（赤ちゃんのお兄ちゃん）男の子だけがいた。男の子はお父さんの後ろにかくれるようにしていて、わたしたちが電車や自動車の絵本を読んであげると、興味津々なんだけどそれでもひとみしりがきついのか、お父さんの後ろに身体を隠しがちにして、しぶい顔つきのまま、ちらちらと読んで貰う絵本を見ていた。
わたしは、たまたま持ってきていた「萌ちゃん人形」のことを思い出し、
「ねえ、今日女の子があそこに来てるんだよ」
と男の子に話しかけた。萌ちゃん人形は棚の上のほうの紙袋に入っている。
「ちょっと呼んで来ようか？」
と言うと、男の子は少し身を乗り出してきた。
わたしは萌ちゃん人形に腕をつっこみ、両手のピアノ線を操って、
「わあ、こんにちは！萌ちゃんだよ」
とあいさつすると男の子はぱっと顔を輝かせた。
萌ちゃんも恥ずかしがって、棚の後ろに隠れ、ちらっと男の子の方をのぞいたりしていると、男の子はにこにこ笑みをこぼれさせて、萌ちゃんの方へよってきてくれる。もうそれからは雪解けだった。
萌ちゃんが隠れる。男の子が見つけに来る。バイバイをしたり、また隠れたり、楽しくって男の子もどんどんおしゃべりを始めだした（パパに向かって言ってたけど、ほんとうは萌ちゃんに言いたかったんだ）楽しくあっという間に時間がすぎて、妹の赤ちゃんとママが帰ってきた。
男の子は萌ちゃんにバイバイをして名残惜しそうにパパに抱かれて帰って行った。
萌ちゃん、久しぶりの出番だったねえ！
人形ってすごいよ。
＜写真・・・はじめて咲いたね秋明菊＞
ちょっとかわった花びらだね(^^)。形大小いろいろだ。
