はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

きれいな輪がいくつも広がるように

nojimoe2014-08-13

体調がわるかった。気持ちも沈んでよどみ、活字も追えなかった。食事の準備ものろのろ。
でも今日は図書館で、絵本の読み聞かせの当番にあたっている。
化粧して元気を出して出かけて行った。
お盆に入っているのに、子どもたち(赤ちゃんから1〜5才くらい)は10人も来ていて、おかあさんやおじいちゃんの姿もあった。
私たち読み聞かせメンバーは二人、わたしが先にやらせてもらった。
少し前に選んで家で読む練習もしていた絵本を読む。
「はなちゃんすべりだい」(長新太さん)
「カレーライス」(小西英子さん)
「うしろにいるのはだあれだ」(五味太郎さん)
「ぞうきばやしのすもうたいかい」(廣野研一さん絵)
ミッフィーのたのしいテント」(ブルーナ
うしろにいるのは・・を読んでいるとき、ぼく聞かないよ〜と席をはずしていた5才くらいの男の子がお部屋に戻ってきて、いつのまにか真ん前に陣取って聞き入っていた♪
ぞうきばやしの・・の絵本のあと、ふっくらしたやはり5才くらいの男の子が
「ぼくね、せみをつかまえたよ、おばあちゃんがね・・」とうれしそうに夢中で話しはじめた。
とても楽しくなってきた。
もう一人のメンバーFさんに代わろうとすると彼女が
「何か、おもしろい手遊びをやって」
と言ったので、「スイカのめいさんち」をみんなでいっしょにやってみた。(これは懐かしい手遊びだ。学生の頃、人形劇サークルの憧れの先輩がにこっともせずに手遊びを繰り広げて子どもたちを虜にしていたたくさんのもののひとつ)
けっこうもりあがってまた楽しくなった。
もうひとりのメンバーFさんも子どもたちを本の中へとても落ち着いた普段着の読み方で引き込んでいた。

終わって読み終わった絵本を並べ「どれか借りたいのがあれば借りていってね〜」とFさんが言うと、わたしたちが読んだ九さつの絵本がすべて、おかあさんや子どもたちの手に取られ、借りられていった。
こんなことは初めてで、びっくりしてわたしたちは顔を見合わせた。
途中で席をはずしてまた戻ってきた男の子がずっとお部屋に残って、1才くらいの弟もトコトコお部屋を歩いてこっちにやってくる。おじいちゃんも残ってしばらくお話した。


帰りのバスの中で、自分が元気を取り戻しているのがわかった。
動けなかった水面にしずくがぽとんと落ちて、きれいな輪がいくつも広がっていくような気持ちだった。

<写真・・・台風一過、畑の収穫♪>