はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

秋風の音楽会♪

招待状の袋に

きのう風さんの勤務する小学校で、音楽会が開かれた。
教師生活の定年を迎える風さんの最後の音楽会。
これは観に(聴きに)行かなくっちゃあ!!
読書会仲間の星野さんと待ち合わせ、いそいそと朝から出かけて行った。
この小学校はわたしのふるさとにあって、わたしの母校でもある。


体育館に入ると、風さんが来賓席ふたつにわたしと星野さんの席をちゃんと用意し、
そこには、
ひざかけと座布団とかわいい一年生の絵がちりばめられた招待状の袋が置いてあった。
風さんはこんな心遣いをする人なんだ!!


一年から3年までの子どもたちがみんなで「ハッピーメロディ」を一番に歌ってくれた。
大きな口をいっぱいに開けて、自信たっぷりに精一杯の表現をしようとする子どもたちの姿には、わたしも星野さんもこみあげてくるものがあった。初めから捕まってしまったよ。
こんなこころ打たれる感じって、めったにないもの。
一年生のオペレッタ「たぬきの糸車」にはもっと驚かされてしまった!
子どもたちがこの劇が大好きで、自分たちがいっしょうけんめい一人ひとりアイディアを出し合って、衣装も振付も舞台装置も効果音も、歌やセリフの演技自身も、創り上げてきたという誇りに満たされて、観客にその思いを届けようと一生懸命なんだ。
ていねいにゆっくり気持ちをこめて一人ひとりが自分のセリフを繰り出し、身体じゅうで表現しながら歌い、かわいい動作をくりひろげる。山里のやさしいおかみさんといたずら小たぬきの楽しいお話が会場のみんなを魅了していった。


風さんってなんでこんななんだろう!?
ほんとうに不思議な人だ。
子どもの中に信じられないほどのこんなパワーがあるんだなあ。
それを彼女は不思議な力で引き出していくんだ。
不思議な力と言ったが、それは途切れることなく続けられる努力と、
子どもへの絶対的な信頼が創りだしたものなんじゃないかなあ。


子どもの大胆で勇敢で誇りに満ちた演技は、
カラマーゾフの兄弟」のアリョーシャと子どもたちのある一節を思い出させるよ。
ありがとうね、風さん!!