はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

ミントがさわやかに緑葉を出すように

nojimoe2015-12-07

京都の緩和ケア病棟に入院しているHさんが、以前のようにそこからでも近くの保育園(病棟の看護師さんの子どもたちが通っている)に出かけて行って、「絵本の読み聞かせをしてきましたあ」と朗らかな声で電話口から話してくれる。読み聞かせには主治医と研修医のDRが二人同行したということだった。
「不思議ですねえ、読み聞かせをしているときはしんどくないんですよ」
「5・6歳の子らに、読み聞かせ途中で質問攻めにあって、めんくらいましたわあ!」
「またもう一回行かせてもらおうと思ってるんです」
と彼は話してくれた。
Hさんは自分の手持ちの映画のDVDを同じ病棟の人たちに貸し出しをして、
「ツタヤ」ならぬ「Hヤ」とみんなから呼ばれて喜ばれているそうだ。
わたしたち読み聞かせグループの忘年会がもうすぐあることを知ったHさんは
メンバーみんなに
「お正月に食べてもらいたいんで贈ります。みなさんに配ってください!
重たいですよ、落としたら割れますよ。気をつけて運んでくださいね」
と冗談めかして笑うHさん。


今日わたしの家にHさんからメンバー分の「丹波黒豆」と「栗の甘露煮」の瓶詰がドサッと段ボール3箱に入って送られてきた。


庭に出て、枯れているかと思うような白っぽい茎にミントの艶やかな葉っぱが元気に出ているのを見て、
ああ、Hさんのようだと思った。