わたしのにいちゃんが、自分の生まれ育った、また今も住み続けているふるさとを舞台にして、おもしろい創作民話をみっつ書いている。なんだかほのぼのしていいお話たちだなあと思っていた。でもそれを知っているのはわたしたち姉妹だけ。
なんだかもったいないなあとずっと思っていた。
この前兄の家にお米をもらいに行った時、わたしは兄にこう言ったんだ。
「にいちゃんのあの天狗山の話しをわたしが紙芝居に描こうと思ってるんだけど…」
まったく仕上げる自信も見通しも今はないけど、やってみたい気持ちはある。
兄は、田舎の見慣れ親しんだ山々の姿、村の人たちがおまつりしている山上の竜王、名もない朽ち欠けた墓石や石仏、そっと道端に佇んでいるお地蔵さんなどの、これまで撮りためたふるさとの写真をたくさん見せてくれた。
うむ、紙芝居、できたらいいなあ。
<写真・・・雪もふって、こんなに寒いのに、次は咲くんだ!と待ちかまえてるクリスマスローズ♪>