昔遊びを思うとき、ちょっと切なさを伴ってくるのもあるよ。"缶けり"はスリルがあって、少し年長になってからよくやってた。
・じゃんけんでオニを決める
・オニは缶(ジュースの空き缶など)に足をのせ、目を閉じて10数える
その間にみんながかくれる。
(田舎の家、道の段差や石段、木のかげなどかくれるところが沢山あるところでやる)
・オニは缶を離れて、"かくれんぼ"みたいに他の子をさがしに行き見つけたら"〇〇ちゃん、見っけ！"と言って缶を踏む。
オニが缶を踏む前に、見つかった子が先に缶を蹴ってしまうこともある(オニは缶を元の場所に置かないといけなくなる)
・見つかった子は、木などにつかまって捕虜になる。
・オニが缶を離れている間に、他の子が缶を蹴りに来て、缶がけられると、捕虜の子たちはみんな自由に逃げられる
ちょっと敏捷さに欠ける子がオニになると、缶が何回もけられて、ゲームが終わらない。オニがけられるのを警戒して、じっと缶を踏んだまま動かず、目だけでほかの子たちを見つけようとすると
"♪おーにー、陣地離れー！"
と、かくれた場所から囃したりする。
"かくれんぼ"は和やかな遊びだけど、"缶けり"は少し弱っちい子にとってはイヤな遊びだし、すばしこい子にとっても缶を蹴りとばす爽快感がある反面、なかなか勝負がつかない歯がゆい遊びでもある。
〈ストップ〉も切なさあり。のんびりしている子はつらいものがあっただろうな。
・みんなひとりひとりに番号をふり、オニが屋根に向かって
"一番ー！"とか言って、ボールを投げあげる
・一番以外の子たちはすぐ走って逃げる
・一番の子が屋根から落ちてくるボールを拾って
大きな声で"ストップー！"と叫ぶ
・みんなすぐその場で立ち止まらないといけない
・"一番"の子が、三歩だけ大きく飛んで、そこから誰か近い所にいる子にボールを投げ当てる
・当たった子が次のオニになる。
