〈紫蘇の実・・今日これで佃煮作った、うまいよ〜!〉
昨夜なかなかうまく眠れず、遅くまでウトウト状態。で、起き出しお手洗いに行こうとして、あれ?
かなり激しい頻脈が起きているのに気づいた。あら、なぜだろ?寝不足のせい?再発?
私は呼吸をゆっくりして冷たい水を飲んで落ち着こうとした。長く感じたけど多分10分くらいで収まった、よかった。
手洗いに立つ前、私はあのキャンプ場で行方が分からなくなった一年の女の子のことをぼんやりと切れ切れに考えていてとても哀しかった、それが不整脈を引き出したのかな?
布団に戻ったとき、はっと「ねじまき鳥・・」の小説の最後あたりの文章が頭に浮かんできた。
笠原メイが「かわいそうなねじまき鳥さん、いつでも私のことを大声で呼んでね」「アヒルの人たちも」
間宮中尉が「想像してはいけない」
「想像することがここでは命とりになる」
そんな言葉の意味が私の中であぁあ!と全部一つにつながって、さあっとあたりが晴れ渡るように、いろんなことがわかったみたいな気がした。
クミコに心の奥底からコミットしようとして、想像して想像して、壁をも抜けて、核心に行き着いたとき、ねじまき鳥さんはズタズタで"空っぽ"になっていた。
窮地にいた彼を救ったのは笠原メイ、間宮中尉。
迷いこんだ人に、自分で自分をつかまえてしまう運命の人に、(または歴史に)、コミットするというのはそれほどの危険を、闇を伴うということ。
こんなストーリーをなんて見事に描きだし創造し、大きな世界を見せてくれるのだろう!
凄いストーリーテラーです。