はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

たぶん心に残っていくだろうこと

nojimoe2017-11-20

退院して一週間たつ。
その後不整脈の発作は一度も出ない。アブレーションってすごいなぁと思いつつ用心用心とのんびり生活をこころがけている。


アブレーションの日の朝、オットクンと息子が来てくれた。Yちゃんからの“絵付きがんばれメッセージ“をベッド横に置いてたのを看護師さんが見つけて、おっがんばれメッセージ来てますねぇ。孫からなんですと言うと、Yちゃんってうちの息子と同じ名前です!と
体格のいいゆったりした雰囲気の彼女が笑った。
午後その看護師さんがストレッチャーで私をカテーテル室に連れていく時、私はまぁなんとかなるという心持ちだったが後についてくるオットクンたちは心配してたかもしれない。
六階から一階に向かうエレベーターの中で、看護師さんが
実は私の夫も、ここのカテーテル室で働いてるんですよと言う。
えっ、そうなんですか!?
えぇ、実は二人の息子も(二才と九ヶ月)ここの保育室にお世話になってます。一家全員この施設でお世話になってるんですよ〜。
わぁ、なんだか素敵ですねぇ、へぇ〜!
と話しているうちにカテーテル室に着いた。
オットクンたちに入り口で手を降って、
広い部屋に入っていくとき、看護師さんは
ふむ、夫はいませんねぇ、どこかに雲隠れしてるようですと楽しそうに言った。
その後、看護師さんは私をスタッフにあずけ部屋を出て行った。
それからはバタバタテキパキと治療が始まっていき、私はあっという間に眠ってしまったようだ。


あの看護師さんとのつかの間の会話は
なんて日常的で
ゆるく、
愉しくて、
私の平常心をそのまま保つ素敵な時間だったことだろう。


朝、オットクンがアブレーション前の下準備のことで
何か笑い出したその笑顔と、
看護師Tさんのもたらしてくれた現実感で、私のこの手術体験は、なにかほんわかとしたものとしてたぶん心に残っていくと思う。

〈写真・・・やまぼうしの光と影〉