はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

見知らぬ人が・・・♪

農協パスカルの日曜は、新鮮な地域の野菜を求める人で大盛況だ。
今夕に急な来客がありそうだったので、
おいしいお肉を買おうと、混んでいるパスカルにわたしたちも出かけた。
お店の前の広場にはいつもの花の苗が並んでいて、
今日はその前の列に、おぜんざいやお茶などが売られていて、小豆やお茶を作っている農家のおじさん・おばさんが「ぜんざいどうですか〜!」と買い物客に大きな声で呼びかけていた。
あんまり寒かったし、そばで湯気のあがるぜんざいを食べている人が幸福そうだったので、
「二つくださ〜い」と言って、ぜんざいと箸を受け取った。
逆さまにしたビールケースが椅子がわりに置かれていて、ちょうど二つ空いていたので、
オットクンとそこに腰をかけた。
ところが、小さな入れ物に熱々のおぜんざいがたっぷり入っていて、両手でそれを持たないといけない。割り箸をもらったけどそれを割るにも、おぜんざいを置くところがない。
オットクンの両手もふさがっている。
「わあ〜、箸が割れないよう〜!」
と、思わず大きな声が出てしまった。
「割ってあげよか?」
と声がして顔を上げると、
女の人が目の前にいて、わたしの割り箸を受け取り、パンと割って
さりげなくわたしに渡して、
彼女は何事もなかったようにそのまま通り過ぎて行った。
「あ、ありがとうございます・・」
と言うのが精いっぱいであっという間の
出来事だった。
その時、よこでオットクンがプッと吹き出した。
プッ、プとまたおぜんざいを口に含んだまま、オットクンは可笑しさを抑えきれずに吹き出した。
その後も
グスグス笑っている。
「声が大きすぎるんや」
「タイミングが良すぎた」
といつまでもニコニコしている。
わたしも可笑しくなって、箸をさりげなく割ってくれた見知らぬ女の方に感謝しつつ、はははははははと笑ってしまった。