はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

電車の中で、「コオロギ?」

nojimoe2014-10-29

今日は心臓内科に通院日。
マフラーをしっかり巻いて、ふわふわあったかカーディガンを羽織って出かけた。しまった〜と思ったのは病院までの長い電車の中で読むはずの「本」を持ってくるのを忘れたこと。
仕方がないからゆるりと外の景色を見ていた。本が手元にないのもいいかもしれない。立ち並ぶ阪急沿線の家々を眺めていて、そこに暮らしている人々のことなどをぼんやり考えたりする。
先生に「四国に行って、金毘羅さんに登ってきました!」「旅から帰った次の日にダウンしましたが」「ゆっくりで、何度も休みながらでも、あんなに長い階段をあがれて自分でもうれしかったです」とついつい言ってしまった。
「えっ、あの海の見える一番上のところ(本宮)まで上がったのですか?」「ぼくは途中の旭社でリタイヤでした」と若い先生は笑って応えてくれた。
今日は検査もあって、結果を見て、薬も少し変わった。
これから寒くなるし、苦手な季節だけど賢くうまく乗り切ってくよ。
病院の帰り、あんまりあったかで、空が爽やかに青かったので、バスを待たず最寄りの駅まで15分くらいテクテク歩いていくことにした。マフラーもカーディガンもとっぱらって♪


帰りの電車で、赤帽に白い体操服姿の二人の小学生の女の子(私学らしい)と隣り合わせになった。わたしの隣の子がビニール袋に何か昆虫を入れていて、しきりに二人でごそごそ触っている。わたしは宝塚の駅で買ったばかりの本を取り出しさあ読もうと意気込んだところだった。
「コオロギ?」とつい尋ねてしまった。
「うん!」
二人の女の子はうれしそうに見せてくれた。
そして、下に置いていた大きな袋から大きな黒い、土の付いたサツマイモを次々に取り出して、わたしに見せてくれる。
「わあ、すごいね〜♪」二人の袋から次々出てくる、ちっちゃいの、でか〜いの、ちょんぎれたの!
「お芋ほりに行ったんだね」というと
こうやって掘ったとか教えてくれる。
いつのまにか、飼ってる犬の話、家族の話など三人でおしゃべりしてしまってた。
「知らない人に話しかけられたら、用心しなさい」ときっと教えられてるだろうなと思ったけど、かわいい見知らぬ一年生の二人との楽しい会話はわたしが降りるまで続いた。
本を読まなくてもおもしろい電車になった。

<写真・・・博物館横のアメリカフウ>