はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

鳥取へ墓参

鳥取砂丘の夕暮れ

23日、オットクンの里である鳥取の田舎にお墓参りに行った。
鳥取への帰省は何年振りだろう?
しかもわたしたち夫婦と息子ファミリー(3人)もいっしょである。
オットクンの生まれ育った鳥取のふるさとは、鳥取の街から車で一時間近くもかかる、緑深い山や田畑に包まれたところで、肥沃な黒々とした土からはおいしいお米や野菜がいっぱい育てられている。
わたしたちが里のお墓参りに行くということが、同じ鳥取近郊に住むオットクンの兄姉たちに伝わって、3人のお義兄さんと一人のお義姉さんにもお会いすることができた。
「うちにも寄って」ということばに甘えて、お義兄さんらの家にも次々寄らせてもらった。




里のオットクンの両親の仏壇の遺影に息子ファミリーを紹介して、
ちいちゃな孫に「ひいばあちゃんとひいじいちゃんだよ」と教え、
ちいちゃい子はリンをひとつ鳴らしてちいちゃな手を合わせていた。
お墓までの農道をたどっていく。
畔には彼岸花が咲き、田んぼで稲穂がかがやき、青い柿がぶらさがる小道を5分ほど歩いて行く。
こおろぎやキリギリス、かたつむり、カエルがちいちゃい子を驚かせる。

大木の木陰にある墓所では、秋の素朴な花々で飾られたご先祖の拾数のお墓たちがわたしたちを待ってくれていた。
いのちがつながっていくことが、緑深い自然の中でとてもさりげなく感じさせられる。
わたしもそんなことを感じる年齢になってきたんだ。



すぐ上のお義兄さん夫婦とわたしたちで帰りに鳥取砂丘に寄った。
長い間降り続いた雨のために、
砂丘はたっぷり水分をふくんでいて、とても歩きやすくあまり疲れもしないで大きな砂の山のてっぺんまで全員登りきることができた。
わたしは鼻を広げて海風を存分に吸って、両手も広げて大きな海と大きな砂丘を抱え込もうとしたけれど、
かかえきれない大きさがうれしくて笑ってしまう。
お義兄さんは大病を患い、今闘病中だが、わたしたちのちいちゃい子をだっこしてくれて
サクサクと勢いよく先を歩いて行かれるので、負けていられなかった。
冗談がポコっと飛び出るお義兄さんの明るさややさしさが身にしみ込む。



たった一日、日帰りの墓参の旅だったけれども、
こころがぬくぬくとふくらんだ一日だった。