この街に越してきてもう8年と少しになる。
越してきて嬉しかったことの一つは、五人兄姉のうち、二人の姉がこの街に住んでいること。
一番上の姉が連れ合いを亡くして五ヶ月になる。
その姉をさそって、“三人組”（元美人三人組だとキミタンは言うけど、むむ、それは厚かましいというものだ）を久々に開いた。
と言っても、ただ集まって昼ごはんを一緒に食べて、もちゃもちゃそれぞれのことを、言い合って、
わははと笑いつつ、あっちがいたい、こっちがいたいの話、家族のようすなどぽろぽろとでてくる。
まあ、三人とも元気があった。日常の本音が、気の置けない会話が際限なくとびだしてくる。
長い間あってなくても、その人の思いのはしくれをのぞいて、
やっぱりしたたかなつよさに感じ入り、
さりげない思いやりに敬服し、
陽気さ明るさに元気をもらう。
いい人たちだと改めて感心して、うれしくなる。
いい日だったよ。
