ジャック・ロンドン作の短編集「火を熾す」(柴田元幸訳)の中にある二作目「メキシコ人」を読んで(それも一気に読んで、読まされてしまって)
また、一作目と同じように、心身ともに具合が悪くなって、というか振り回されて、読後何も考えられず、しばらく呆然としていた。
なんだろう、このリアリティー、まさに体じゅうに襲いかかる。
ボクシングの話がでてくるところで、このボクサー「リベラ」と似たしなやかさを感じさせてくれた漫画を思い出した。
ちばあきお作の「ちゃんぷ」だ。
なんだか、まだ「メキシコ人」の読後の胸のワサワサ、ドキドキがおさまらない。
メキシコ革命ってこの本で初めて知った。
〈写真・・・バンザイしながら芽ぶき出したヤマボウシ〉