はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

クロッカス、みんなが笑い出した♪

うわっ、仲間が増えたよ〜♪

いい天気だったね!
クロッカスがお日様に向かって、いっせいに笑い出したよ。


明日の読書会は、古川日出男さんの「僕たちは歩かない」という本をめぐってだ。
薄い本だったから、ちょっとずつ暇な時間を見つけて、三日ほどで読んだ。
なかなかさわやかな読後感だった。
同じ作者の「ベルカ、吠えないのか?」とはかなりムードが違ってた。
文章の運び方がなんだか舞台を見ているようだったけれど、
新鮮なしゃきっとした春浅いさわやかな香りのする若者たちが見えてきた。
作者もそこに混じってるんだって思った。
普遍的なものを、自分たちの目指す具体的なもののなかに、日常のなかに見出そうとするものたちが、
東京のある不思議空間時間に結集して、たがいに切磋琢磨する。
わたしもそんな時代があったような気がするし、
またそんな時代をいまこそ自分たちで持っていたいって思う。
そんなふうに若者と不思議空間時間を共有共感している年配の画家がいた。
仲間の一人が亡くなっても、
彼らはその嗅覚を働かせ、彼女との交感を試みることを続ける。そんなことが可能になるってことを疑わず、突き進む。
決して地面に足をつかないよう、注意深く。
「僕たちは歩かない」っていうのは、
いつも現実だけを見ているのではないっていうこと、
空間的な距離も、時間的距離も、
亡くなってしまったものも、
みんな彼らの視界に入ってるから、
そこに自由に出入りできるフットワークが必要だから。
じゃないかな。
なんかさわやかな魂の芯に触れたようで、
ちょっとドキドキしてしまうな。