友ヶ島は加太港から２０分の無人島。
明治初期から第二次大戦が終わるまで、陸軍の大阪湾防衛のための軍用地だったんだ。
今はマリンスポーツや釣り、海水浴、キャンプ、森の木陰のハイキングなど、海あり山ありで愉快な自然体験ができる。
またまるでラピュタ！と若い人に人気のある砲台跡が幾つかある。
息子ファミリー３人と、お嫁さんの実家の妹さんファミリーとご両親、私たち夫婦、みんなで１０人の大集団。
若者たちが計画した釣り、磯遊び、砲台跡めぐり、ハイキング、海鮮具材たっぷりの炭火バーベキュー！夜はきれいな星がたくさん光る海辺で花火。若者っぽい計画してくれてありがとう。
何とかついていけた。
そうだ、朝こそ楽しまなくちゃと早朝飛び起きて、一人でふらりとペンションを出た。
すると前の広場にとことことこと長いはねをゆらつかせてクジャクのポップ君がやってきた！うわっと驚いた。手を出さず、座ってじっとして見守ってると、わたしの二、三メートル近くまで来て、その後ゆっくりゆっくり一歩ずつもと来た道を帰って行った。時々立ち止まって辺りを眺めていた。のどかなもんだ。
泊り客のうち、ポップ君を見たのは私一人、早起きの素敵なご褒美。
もう一つ、玄関前の木に数匹の太ったリスたちがちょこちょこちょこちょこ運動していた。朝掃除をしていた若いおにいさんが
「この木にりす小屋があるんですよ」
と教えてくれた。
しばらくしてみんなが起きだしてくると、もう、クジャクもリスさんたち大勢もすっぽりと隠れてしまった。わたしと生き物たちの濃密時間は心の記憶にしっかりと残るよ。
