午後姉の家に着くと、もう田舎の兄が来ていた。今日は兄（まこべえさん改めチュータロー）、姉（キミタン）、わたし（萌ちゃん）と三人で組んでいる「人形劇グループちなぽい」の練習日だ。
姉の住んでいる地域の人から、わたしたちの公演を頼まれたので練習に集まった。姉の手作り紙芝居二つを中心に、その前後にミニ人形劇をする。
久しぶりの兄、姉とのミニ公演だ。何よりこうやって集まっておしゃべりしたり、人形を互いにあやつっては笑いあったりするのが楽しくてたまらない。いつもはわいわいと話しながら劇の流れを作っていくけれど、今回は時間もなくて、キミタンが人形劇の脚本の大筋の流れをちゃんとこしらえてくれていて、それぞれ用に紙に書いたものを私たち二人に渡してくれる。それに基づいて、読み合わせや立ち稽古など、どたどたと繰り広げる。アドリブ満開で、話は逸れ放題だけど、兄姉だから自然に話がつながっていく。
キミタンのこの部屋は元美容室だったから、大きな長細い鏡が前面にあって、人形の動きを確認しながら練習ができる。楽しい時間はまたたくまに過ぎていった。
兄は私を車で家まで送ってくれて、田舎でとれた栗や枝豆や野菜をどっさり家まで届けてくれた。
夜中の今、兄がくれたたくさんのツヤツヤ栗をしこしことむいて、鍋で渋皮煮を作りながらニコニコしてしまう。ありがたいなあ！今日ある程度できたら寝かせて、明日渋皮煮のできあがり！！
春樹さんは今年また逃したけれど、めげない。
いいものはいいんだ。
＜写真＞今度の公演に二度目の出番がやってくる布団太鼓。キミタンの超力作！わたしも太鼓の担ぎ手衆を作った。わっしょいと動けば担ぎ手衆の足がいっせいに揺れるよ♪
