はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

本当の自分の声

nojimoe2015-05-22

「8割の人は自分の声が嫌い」っていう新書本を、あの森達也さんが自分の本よりよほど面白いと強くすすめているからどんな本だろ?と読んでみた。
帯には「本当の自分の声を知れば、人生が変わる!」んだって。
ふう〜ん、そこまで言う?
わたしも自分の声が嫌いだ。ビデオや動画から聞こえてくる自分の声に、なんどもガックリきている。
なんてキイキイしたせっかちな、耳障りな声だろう!
自分ではそんなひどい声だとは普段あまり思っていないんだけど、周りの人に実際に聞こえている私の声はそれなんだ。
ちっちゃな子たちに絵本の読み聞かせしてるのに、これじゃあダメだなあと読みながら思った。
本を書いている山崎さんは「音・人・心研究所」理事。

“本物の声とは「オーセンティシティ=真実性」のある声”だという。
ーーー人は相手のオーセンティシティを感じ取ったときには、無視などできないし、心を開かざるを得ないのです。
その人の恒常性にかなった声。心身がもっとも自然な状態で出される、その人の根源。それは命そのものであり、その人自身の尊厳とさえいえるものだからです。ーーー
むむ、確かにそうだろうな〜。
山崎さんが薦めるのは、まず自分の声を何度も録音して、何度も聴くということ。自分の声を客観的に知って、「いいな」という声を見つけて行く。声のフィードバックはその人自身も変えて行くという。
鏡の前でいつものように絵本をかかげ、スマホの録音ボタンをポチッと押して、読み聞かせ練習をした。それを再生して聞いた。
うむむ、一冊目は意識して少し低めのトーンで、うんなかなかいいと思ったけれど、二冊三冊と進んで行くと、自分の声を聞くのがしんどくなってきた。
ふうう、こんな声で読んでいたのかと思った。
山崎さんの言う「クレーン声」(クレーンで背中を吊り上げられながら歩いているような、作り声)ほどじゃないと思いたいけど、
まあ、何度も録音してちょっと頑張ってみよっ。
〈写真・・・満開のエゴの花に、ハナムグリ