はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

葛城山・信貴山寺へ

つつじ満開の葛城山

遠く奈良まで行って,
葛城山に登ってきた。
頂上付近の一帯に朱赤のつつじが咲きこぼれて、
頑丈なつつじの木々の根元部分は
トトロの住む森に通じる、謎の通路そのものだった。
濃い緑、うすい緑、柔らかい緑の山々に囲まれて
くっきりと対照的に咲き広がる朱赤のつつじ。
青空、光る5月の太陽。
つかの間の生をここに集結させて憩うたくさんの人々。


わたしはふもとから頂上まで、
行きも帰りもロープウェー頼りだった。
歩いて登り降りしたかったけど。
それでもすっぽりと緑の中に身をおいたから、
身体が緑を吸いこんでとても喜んでいる。
頂上付近の山道で、明るい緑の葉を
おおらかに広げている広葉樹の大木2本を見つけた。
それはブナとミズナラ

ふたつの大木はそれぞれ質のちがった包容力を魅せて
わたしたちの頭上に緑の空を作っていた。
むむ、これはずっと忘れられない木だと思う。



信貴山寺もよりいっそう春の緑に覆われつくしていた。
遠い30年ほども前にわたしの両親といっしょにめぐった戒壇
そして「信貴山縁起絵巻」の冊子と絵ハガキを買い求めた。
こんな古い絵巻にはなにか、
凄い念のようなものが絵から立ち上っていて
不思議に惹かれてしまう。


この山登りに誘ってくれた親戚の人たちと
家庭料理の店で夕食をともにしながら、
いろいろな話をした。
まるで、読書会のメンバーと話しているように、
どこかリラックスして、
ときに熱く、
日本の、世界の社会経済情勢など、
長々と時間を忘れて、
議論していた。
まるで学生たちのように。
年齢はまちまちだけどとても面白くて、
自分の中にふつふつと熱がわいてくるのを
感じられた。