はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

ミカンの花が咲いた

デコポンの花

ミカンといってもこれはデコポン。すぐ隣に普通のミカンも鉢植えしてる。
ミカン一株だと実がならないんだって聞いて、今年普通のミカンの株を買った。
先にデコポンの小さな白い花がたくさん咲いた。
そこらじゅうにやさしい香りがたちこめる.
こうしてミカンの花が咲くと、
いつも「ミカンの花咲く丘」という歌を想って、
その曲をとてもうまくハーモニカで吹いていた人を想う。
わたしに手紙をよく書いてくれた人。


次の読書会の課題本は「レインツリーの国」という文庫本。
リラックスして読める恋愛小説で、今日、半日ほどで読んでしまった。
そこに出てくる若い主人公たちは、手紙でなく、
メールでのやりとりによるコミュニケーションがほとんど。
それって、わたしたちの時代の、まあ手紙のようなものだなあ。
手紙って、ほんとうにその人がよく表れる。
たまたま今日の午後、押入れの中にふと、手紙の束を見つけた。
その中に、ある人から一通だけもらった手紙が、
手紙と言うよりノートの切れ端に綴った走り書きがあって。
二人の間の小さな行き違いをなんとかして修復しようと書かれたその手紙は、
その人の中にある想いを、正確に言い表す言葉をさぐるように紡がれて出てきたようで、
それをわたしは久しぶりにしみじみと読んだ。
言葉というのは、
あるとき、とてもやさしい。