はらっぱ日記

里山・はらっぱ育ちのもーちゃんです

じっくりと絵本に読み浸る

一輪だけよく咲いたね

わたしは2年前からこの街の「絵本の読み聞かせグループ」に参加している。このグループは、小さな子どもたちに、じっくりと絵本に読み浸って、絵本が惹きこみひろげてくれる世界に驚き、わくわくと発見を繰り返していく、そういう体験をしてもらいたい願いをもっているんだなあと、このごろなんとなくわかってきた。
はじめわたしは、なんだかグループの絵本の選び方が少し地味なんじゃない?とか、
もう少し新しい絵本もいろいろ試して読むのもいいんじゃない?とか思っていた。わたしがいいなあと思う本は「ううん、これはちょっとねえ?」と首をかしげられた。
わたしは絵本のことをほとんど知らなかったから、このグループで学ばなくっちゃと思いつつメンバーの人たちの話しに耳をそばだてていた。
そして少しずつわかってきたことがある。
わたしは、ほんとうの子どもの時の自分を忘れて本を選ぼうとしていたのかもしれない。
もうひとつ、今、先に生きてきた大人として深い思い、願いを持って子どもたちにこの本こそという、熱さがあったのかな?と。
子どもがいっときの愉快さに浸ってくれるだけ、奇を衒うだけ、ただ喜ばせるだけ、大人の自分が癒されるだけの活動だったのじゃないかなと。
絵本は、わたしがこれまでやってきた紙芝居や人形劇の世界とは違っているし。


今度グループの一員としてK小学校へ絵本を読みに行く。
わたしが読む絵本の一つ「サリーのこけももつみ」を今日初めて練習した。
白黒の一見地味な絵本だ。でも自分の小さいころのこころもちが自分の中から湧いてくる。書いた人の広い深い思いも伝わってくる。
表紙、裏表紙開いてくっつけてみると、サリーとくまと、その二つの世界がおもしろい。初めの見開きのページ、ジャムつくりルームに楽しさが細部いっぱい満ちている。