明け方夢を見た。
・・・節分の話をしてたら、
B義兄さんがホースを出してきた。中にはピーナッツがギッシリ入っているではないか⁉️
"えーっ、ホースで豆まきするの?それはあかんよ、お義兄さん!"
B義兄さんは若々しい顔をホースに向けてなにやら企んでいる風だ。
B義兄さんは私のM姉(二番目の姉)の夫。
12日前に、肺がん闘病の末、亡くなったばかり。
私はそれをはっと思い出し、愛しさが溢れBお義兄さんに横から抱きついて涙を流した。
・・・
お義兄さんはベンさんとみんなに呼ばれていた。
中学校の体育の先生で、M姉が同じ学校に国語教師として赴任し、しばらくして結婚した。ベンさんは幼い頃に母親を亡くし、父親と兄と、男3人で家事分担しながら暮らしてきた人。
口数は少ないが、開けばとても愉快なことをくちばしり、みんなを爆笑させるような愉しい人。
M姉はベンさんのことを"ベン"と呼び、子どもが生まれてからは"パパさん→パさん→パ"と彼のことを呼んでいて、私たちは"パ"に笑い転げた。M姉とベン義兄さんの日常は笑いが絶えず、たまに開く姉妹会で、私たちはM姉の話を聞いてはいつもゲラゲラと笑うのだった。
大阪在住のベンさんの思い出は心温まるものばかり。
数年に一度も会わないのに。
私が高校の修学旅行で九州方面へ出かける時、集合場所が大阪駅だったのかなあ?発車前にM姉とベンさんが現れ、大きな水筒に熱いミルクティーをたっぷり入れて持たせてくれた。
私の就職がやっと決まった時(病気発覚で一年宙ぶらりんの日々を過ごした)
私を梅田阪急に連れ出してくれて、
可愛らしい緑色のシャツと
カッコいいローヒールの靴を
選ばせ、プレゼントしてくれた。
私は、突然の病に振り回された末やっと人生が動き出したと感じたときに
こんな優しい対応をしてくれたM姉夫妻に
どんなに励まされたことか。
緑のシャツと履いたことのないヒール靴をずっと愛用していた。
続く